パンフレットのご紹介
パンフレットの印刷をご検討の方に、弊社で取り扱っている商品のサイズや厚み、
綴じ方(製本様式)を、具体的な例を示しながらご紹介します。
- 紙サイズ
○A4
- A判はJIS規格で、以下のサイズに定められています。
A4は210×297㎜です。
最も身近なA4サイズはコピー用紙です。
レポート用紙やノートにも多く使われている、身近なサイズと言えます。
手に持ちやすく、カバン等に入れて持ち運びしやすいサイズです。
- 紙質/紙厚
○中綴じコート紙90kg
○中綴じコート紙110kg
○中綴じコート紙135kg
*紙質:コート紙*
- コート紙とは、原紙(上質紙や中質紙)の表面を特殊な薬品でコーティングすることによって、
表面をなめらかにし普通紙よりも良い印刷品質を得ることができる光沢のある用紙です。
触るとツルツルとしています。フルカラー印刷において最も多く利用される紙であり、発色が良いのが特徴です。
インクジェップリンタ用の印刷用紙が最も身近なコート紙と言えるでしょう。価格も比較的安価です。
ツヤがあり発色もよいのですが、ツルツルしているため鉛筆での加筆には不向きです。
ボールペンでも書きづらいです。また、傷がついた時に少し目立ちやすく、指紋がつきやすいです。
ちなみに、一般的な用紙は上質紙、マットな質感の用紙をマットコート紙と言います。
パンフレットの他にも、チラシやポスター、冊子の表紙、名刺などにもよく使われています。
*製本様式:中綴じ*
ホッチキスの針のような針金で、紙を二つ折りにした折り目の部分(冊子の背の部分)を2〜3か所綴じる方法です。
針金綴じとも呼ばれています。針金の代わりに、糸を使う綴じ方もあります。
無線綴じと違い、見開きいっぱい根元まで開ききることができるので、パンフレットや地図などに向いています。
ただしその際には、デザイン部分に針金部分がかからないように気をつける必要があります。
また無線綴じよりも安価で作成可能です。
当社では中綴じの製法様式を取り扱っています。
中綴じの注意点:
・ページ数が多いものには向かない
・ページ数の設定は必ず4の倍数する必要がある
・背がないので、背文字が入れられない
・見返しはつけられない
ページ数が多くないパンフレットに最適な綴じ方と言えますが、他にも週刊誌や取り扱い説明書などによく使われています。
用途や紙の厚さによっても異なりますが、40ページ程度までがオススメです。
*製本様式:無線綴じ*
冊子の背を、針金や糸を使わずノリで固めて製本する綴じ方です。
製本時に針金や糸を使用しないことにより、無線綴じという名前になりました。くるみ製本とも呼ばれています。
針金や糸を使う中綴じよりも多くのページを綴じることが可能です。丈夫で長持ちしますが根元まで開くことが難しいため、
見開きいっぱいのデザインやレイアウトには不向きです。
文庫本などによく使われている綴じ方です。
*製本様式:平綴じ*
背の近く5mm程度のところで、表から裏にかけて針金などで綴じる方法です。
中綴じよりもさらに安価で、納期も早くなるというメリットがあります。
根元まで開ききることはできません。
学会資料、企画書、伝票やチケットなどによく使われています。
※中綴じと比較しやすいよう、他の製本様式についてもご紹介していますが、当社のパンフレットでは「中綴じ」のみを取り扱っています。
*紙厚:●kg*
印刷用紙の厚さは、一般的に「mm」ではなく「kg」という単位で表されます。例えば73kgであれば、
印刷用紙原紙サイズで1000枚重ねた時に73kgになるということです。
1000枚を1連と言い、そしてこの用紙の重さのことを連量といいます。○kgの数字が大きいほど、用紙が分厚いという意味です。
原紙は、JISでA列本判・B列本判・四六判・菊判・ハトロン判5種類の寸法を定めています。
当社の原紙は四六判を採用しており、そのサイズは788mm×1091mmです。
印刷会社によって使う用紙は違いますが、四六判か菊判を使っているところが多いでしょう。
その中でも四六判という原紙の重さが、より一般的に使われていると思います。
ちなみに菊判のサイズは636mmx939mm、A列本判は625mm×880mm
B列本判は765mm×1,085mm、ハトロン判は900 mm×1200 mmです。
○コート紙90kg
約0.08mm
ノートくらいの厚み
オススメの使用例:
チラシ・フライヤーの一般的な厚みがこちらです。
紙の厚みとしては「普通」に分類されますが、パンフレットとしては少し薄めです。
手軽に手にとってもらいたいパンフレットにもオススメです。
○コート紙110kg
約0.10mm
映画の案内パンフレットや一万円札の厚み
オススメの使用例:
パンフレットにもよく使用され、しっかりとした厚みがあるので、高級感を出すことができます。
名刺やフライヤー・チラシにも用いられます。
○コート紙135kg
約0.14mm
週刊誌の表紙くらいの厚み
オススメの使用例:
CDジャケットや週刊誌の表紙、ポスターにも使用されます。
135kgにもなってくると、かなりしっかりとした厚みが感じられるでしょう。
会社パンフレットなど、高級感と存在感を出したい時にもオススメできる厚みです。
名刺やフライヤー・チラシにも用いられることがあります。