こちらでは、紙質に関しての基礎知識をご説明致します。
『印刷通販のオンプリ』にご注文の方は、まずはじめにご覧頂ければと思います。
印刷用紙の厚さを表現するとき、薄い紙の厚さを○○ミリメートル…などと表現してもわかりにくいため、印刷用紙の原紙を1,000枚単位でまとめた重さを量ることで、用紙の厚さを表します。 印刷に使われる紙は、紙の種類と、この厚さを表現する紙の重量で、例えば「コート○○kg」のように表現されます。
紙の種類に加えて、紙の厚さによっても、その印刷物が与える印象は大きく違ってきます。例えばコート68kgであれば、挟み込んでもかさばらない、大量印刷のチラシ等に。コート90㎏あれば、少し厚みが出てくるので、お店のフライヤーや、掲示ポスター等に。コート135㎏であればカレンダーやカード等…というように、どの紙質のどの厚さを使うかというのを、イメージに合わせて選んでいくことが必要です。厚みが増す程、価格も上がります。
やや青みのある一般的な白い封筒です。ケント紙は科学パルプを原料とする純白で固く締まった上質紙。印刷との相性が良く、カラー印刷の表現にも向いています。比較的厚手なため、丈夫で、インクがにじみにくく筆記性にも優れています。白い封筒は清潔感があり、受け取った方にも好印象を与えます。
いわゆる“茶封筒”と呼ばれる、事務用にも多く使われるクラフト封筒。木材を原料としたクラフトパルプを原料に使用したクラフト紙は、丈夫で破れにくく、防湿性にも富んでいます。封筒の中では安価で強度もあるので、枚数が必要な会社の事務用品などにも多用されています。
色クラフト紙の封筒を指すことが多く、全体的に色合いが濃いのが特徴です。ヴィヴィッドな色調と強度を兼ね備えた封筒は色選びも楽しく、使用するインク色の選び方によって、様々なデザイン、雰囲気が楽しめます。
パステル調のソフトな色味が特徴のカラー封筒です。様々なシーンに対応する中間色を使った淡いカラーで、上品な印象を与えます。さらりと滑らかな質感で、事務用、DMにもお勧めです。
封筒も用途に合わせて紙質を選ぶことで、実に様々な表現が可能です。ビジネスシーンにおいても多く使われる封筒は、色味やサイズで、企業の独自性を演出することも増えてきました。印刷に使用するインクの色によっても、印象が大きく変わります。ぜひ色々な組み合わせを楽しんでみてください。
一般的によく使われる代表的な紙質をご紹介してきましたが、昨今、私たちの身の周りの印刷物には実に様々な紙が使われ、その表現力も豊かになっています。 DMやショップカード、ポスター等に使われる、その他特殊紙の一部をご紹介します。
滑らかで、美しい光沢が特徴の、白色の厚手用紙です。コート紙同様に表面にコート剤を塗布しており、光沢性があり彩度が高いため、写真などの表現にも優れています。一方で、鉛筆などでの筆記性には少し劣るといった特徴もあります。カラー写真を使用したポストカードや美術書など、豊かな色味を表現したい印刷物にも向いています。
アートポストのマット版で、光沢が出ないように艶消しを施した厚手の用紙です。表面はしっとりしていて光沢がなく、色もややくすんで表現されるため、落ち着いた風合いを演出できます。光沢がないので反射が少なく、文字も読みやすくなります。写真を使わない名刺や、ショップカード等にもお勧めです。
合成樹脂(プラスチック)を主原料として製造された用紙で、見た目や風合いは木材パルプ紙にも似ていますが、合成樹脂フィルムの特性も併せ持ち、非常に耐久性に優れた用紙です。破れにくく、発色も良いことから、屋外ポスターや地図などの印刷にも向いています。 “裏面グレー糊付き”のものは、上記の合成紙の裏面にグレー糊を塗布したもので、アルミ複合版やスチレンボードなどに貼って使用できます。
つやつやとした表面加工を施し、写真のような鮮やかさを演出できます。写真メインのポスター等に向いています。 “裏面グレー糊付き”のものは、上記の合成紙の裏面にグレー糊を塗布したもので、アルミ複合版やスチレンボードなどに貼って使用できます。
ミクロ吸盤が被着体に貼りつき、糊を使用せずに高い密着性を保持する非塩ビ素材です。平滑面に何度も貼りはがしができます。 “裏面グレー糊付き”のものは、上記の合成紙の裏面にグレー糊を塗布したもので、アルミ複合版やスチレンボードなどに貼って使用できます。
白色度、平滑性などの面で品質レベルが高く、さらに古紙配合率が高い環境配慮型の商品です。食品や医薬品にも使われる高級素材です。表面は白いですが、裏面には光沢が無く印刷にはあまり適しておらず、おもて面は光沢があり印刷に適しています。
様々な紙質をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。様々な名称のある印刷用紙ですが、基本的な特徴をおさえれば、用途や表現したいイメージに合わせて、選ぶことも難しくありません。 印刷用紙が変わると、広告そのものの印象も大きく変わります。ぜひ、あらゆるシーンに合わせて様々な用紙を使い分けてみてくださいね。